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内城跡発掘調査の概要
平成15年の調査では、本丸と考えられている曲輪3上段で礎石と思われる石が発見され、その後関連する柱穴も検出し、礎石を持つ建物が存在した事が確認されました。また、平成16年の調査では、大空堀(空堀2)を試掘したところ、築城当時の空堀は現在の地表面より更に約7mも深かった事がわかりました。
遺物は14世紀後半から16世紀代の陶磁器や洪武通寶という中国(明)の古銭も出土しています。
本丸建物跡
発見された部分だけでも南北約3.6m、東西約5.4mあり、大型の建物跡の可能性が想定されます。
出土した遺物
約400年~600年前の中国製の碗や皿、瓶なども出土しています。
また、土師器(はじき)や明代の古銭なども出土しています。
空堀断面
空堀の地表面から曲輪の土塁まで、約17mの高低差があります。築城当時は現在の地表面より更に約7m深かったので、約24mに及ぶ深い空堀であったと思われます。
出土した古銭
中国の宋(約730~1050年前)、明(約360~640年前)代の物の他、琉球の「大世通寶」や宋の大型銭である「崇寧重寶」も出土しています。