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【志布志防災X】第26回 「冷たい雨」と「温かい雨」とは?

ページID:0035549 更新日:2026年10月29日更新 印刷ページ表示

さて、突然ですが「雨」についてのクイズです。

タイトルにある「冷たい雨」と「暖かい雨」とは、いったいどのような雨のことでしょうか。

冬に降る雨を「冷たい雨」、夏に降る雨を「暖かい雨」と呼ぶのでしょうか?

あるいは、雨粒そのものの温度で決めているのでしょうか?

冷たい雨と暖かい雨

実は、そうではありません。

気象の世界では、雨ができるまでの過程によって、冷たい雨と暖かい雨を区別しています。

冷たい雨とは?

まず「冷たい雨」から説明します。

雲の中には、とても小さな水滴や、氷の粒があります。雲の中の気温が0℃より低いところでは、これらが氷の状態で成長していきます。やがて、その粒が大きくなると、上昇気流だけでは支えきれなくなり、地上へ落ちてきます。このとき、空気の温度が高い場所を通ると、氷の粒はとけて水滴になります。私たちがふだん見ている雨は、このようにしてできることが多いのです。

このように、一度凍ったものが、解けて雨になる場合を「冷たい雨」と呼びます。日本が位置する中緯度地方では、このタイプの雨が多く見られます。

冷たい雨

暖かい雨とは?

一方で「暖かい雨」は、少し違います。

こちらは、雲の中でできた小さな水滴が、一度も凍らずにそのまま大きくなって雨になるものです。つまり、雲の中から地上に落ちるまで、ずっと水滴のままなのです。

このタイプの雨は、空気があたたかい熱帯地方などでよく見られます。一年を通して気温が高い地域では、雲の中でも氷になりにくいため、こうした雨が降りやすくなります。

暖かい雨

冷たい雨と暖かい雨のちがい

ここで大切なのは、雨が冷たいか暖かいかではなく、どうやってできたかです。

冷たい雨  → 雲の中でいったん氷(氷晶)になり、落下の途中で解けて雨になる

暖かい雨  → 最初から最後まで水滴のままで大きくなり、雨になる

つまり、名前は雨の温度ではなく、でき方の違いを表しています。

ひょうとあられ

なお、雲の中では、雨にならずに氷の粒のまま落ちてくることもあります。この氷の粒は、大きさによって呼び方が違います。

直径5ミリ未満のものを『あられ』、直径5ミリ以上のものを『ひょう』と呼びます。

ひょうは、強い上昇気流のある積乱雲の中で、氷の粒が何度も上下しながら大きくなることでできます。

ひょうとあられ

雷はどうして起こるの?

さらに、積乱雲の中では、氷の粒どうしがぶつかり合うことがあります。そのとき、摩擦によって静電気がたまります。そして、たくさんたまった静電気が一気に放電すると、雷になります。つまり、雷は空の中で起こる大きな電気の現象なのです。

防災上の注意点

雨や雷、ひょうは、ときに大きな災害につながることがあります。次のような点に注意しておきましょう。

 

1.大雨のときは、川や用水路に近づかない

短時間にたくさん雨が降ると、川の水位が急に上がることがあります。また、見た目より水の流れが速いこともあるため、川や用水路には近づかないようにしましょう。

 

2. 雷が聞こえたら、早めに建物の中へ

雷は、近くに落ちると大変危険です。雷の音が聞こえたら、できるだけ早く安全な建物の中へ移動してください。木の下や広い場所での待機は避けましょう。

 

3. ひょうが降るときは、頭や車を守る

ひょうは小さくても、強く降ると人や車に被害が出ることがあります。外にいるときは、かばんなどで頭を守り、できるだけ屋内に入るようにしましょう。車の場合も、カーポートや屋根のある場所に移動できると安心です。

気を付けること

 

 

これまでの志布志防災Xは、以下のリンクから確認できます。

志布志防災X

 

気象防災アドバイザー・気象予報士 黒川晃

 

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