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【志布志防災X】第24回 低気圧が来るとなぜ天気は悪くなる?
みなさん、天気予報で「低気圧の影響により、雨が降るでしょう」という解説を耳にしたことはありますよね?
「低気圧=天気が悪い」というイメージをお持ちの方は多いと思いますが、その理由は何かご存じでしょうか。
今回はそのしくみを、一緒に紐解いていきましょう。
「低気圧」とは、どのような性質を持っているの?
北半球では、低気圧の中心に向かって反時計回りに風が吹き込みます。
これは、低気圧が周囲の空気を自身の中心に引き寄せる力を持っていることを意味します。まるで、大きな磁石が砂鉄を引き寄せるようなイメージを思い浮かべていただくと分かりやすいかもしれません。

低気圧は、なぜ天気を崩す原因になるのでしょうか?
ここからが今回の本題です。
問題:風が集まってくるはずの低気圧。なぜ、曇りや雨といった天気の崩れを引き起こすのでしょうか?
少し考えてみましょう。
…
……
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その答えは、「上昇気流」が発生し、「雲」が作られやすくなるからです。
「上昇気流」と「雲」、この2つのキーワードが鍵となります。一つずつ、順番に見ていきましょう。
ステップ1:空気が上昇する「上昇気流」の仕組み
まず、低気圧の中心には、四方から風と共に空気が絶えず流れ込みます。
ここで想像してみてください。もし一つの部屋に大勢の人が集まり続けたら、部屋の中は次第に窮屈になりますね。

地上に集められた空気も同様で、密集した空気は行き場を失い、唯一開いている上空へと向かって昇っていきます。この空気が上へと昇っていく流れこそが「上昇気流」なのです。
ステップ2:空気が冷やされると「雲」が生まれる
次に「雲」についてです。
雨や雪が降るためには、その源となる雲の存在が不可欠です。では、雲は何からできているのでしょうか。実は、私たちの周りの空気中には、目には見えない「水蒸気(気体の水)」が豊富に含まれています。この水蒸気は、冷やされることで細かい水滴や氷の粒に姿を変える性質があります。
例えば、冷たい飲み物を入れたグラスの表面に水滴が付着したり、冬の寒い朝に吐く息が白く見えたりするのも、空気中の水蒸気が冷やされて目に見える形になった現象です。

上昇気流によって上空高くへと運ばれた空気も、同様に冷やされます。
(標高の高い山の上は夏でも涼しいように、上空の気温は非常に低いのです。)
この一連の流れをまとめると、以下のようになります。
★低気圧が、水蒸気を豊富に含んだ地上の空気を集めます。
★集まった空気は上昇気流に乗り、上空へと運ばれます。
★上空で急激に冷やされ、水蒸気が無数の水滴や氷の粒に変化します。
★この粒が集まって空に浮かんだものが、私たちの見る「雲」となります。
★雲の粒が互いに結合して大きく、重たくなると、地上へと落下して「雨」や「雪」となるのです。

低気圧は「雲を作る工場」
もうお分かりいただけたでしょうか。
低気圧は、「空気(材料)を集め」、「上昇気流(動力)で上空へ運び」、「冷却(プロセス)して雲(製品)を作る」という、まさに壮大な『雲の製造工場』のようなシステムなのです。
このため、『低気圧』が近づくと、雲が次々と生まれ、天気が崩れやすくなるというわけです。
ちなみに、この全く逆の働きをするのが「高気圧」です。上空から空気が降りてくる「下降気流」を発生させるため、雲を消し去り、晴天をもたらします。
低気圧がもたらす危険性
低気圧は天気を崩すだけでなく、時には私たちに危険をもたらすこともあります。特に、急速に発達する低気圧には最大限の警戒が必要です。最新の気象情報や自治体からの避難情報を確認し、早め早めの備えを心がけましょう。
これまでの志布志防災Xは、以下のリンクから確認できます。
気象防災アドバイザー・気象予報士 黒川晃






