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【志布志防災X】第19回 秋雨前線による大雨に注意しましょう
9月1日は「防災の日」でした
防災の日は、1923年9月1日に発生した「関東大震災」をきっかけに、災害への備えを確認するための日として、1960年に制定されました。また、9月は台風が多い時期でもあるため、この機会に大雨や台風などへの備えを確認しておきたいですね。
今回は、秋に大雨をもたらすことがある「秋雨前線」についてお話しします。
秋雨前線とは?
「前線」とは、暖かい空気と冷たい空気がぶつかる境目のことです。
その中でも、暖かい空気と冷たい空気の勢力がほぼ同じで、前線があまり動かない状態を「停滞前線」といいます。
6月から7月頃に日本付近に現れる停滞前線は「梅雨前線」、8月の終わり頃から10月頃に現れるものは「秋雨前線」と呼ばれます。
秋雨前線は、秋に向かって北から南へ広がってくる冷たい空気と、南からやってくる暖かい夏の空気がぶつかることでできます。
しばらくすると、北からの冷たい空気がだんだん勢力を強め、秋雨前線は少しずつ南へ移動していくことが多くなります。
前線が通過して、その北側に入ると、それまでの暑さから一転して空気がひんやりしてきます。「秋が近づいてきたな」と感じるのも、この頃です。
秋雨前線は大雨を降らせることも
秋雨前線があると、長い時間にわたって雨が降ることがあります。さらに、台風が近づいてくると注意が必要です。台風の周辺には、暖かく湿った空気がたくさんあります。この空気が秋雨前線に向かって流れ込むと、前線付近で雨雲が次々と発達し、短い時間に非常に激しい雨が降ることがあります。
こうしたときには、「線状降水帯」が発生して、大きな災害につながることもあります。
最近も、北陸地方や東北地方などで、秋雨前線の影響による大雨となりました。
秋雨前線は、ただ雨を降らせるだけではありません。台風などから暖かく湿った空気が流れ込むと、災害につながるような大雨になることがあるのです。
「警戒レベル4」までに避難を
大雨のとき、気象庁や自治体から発表される情報には「警戒レベル」が使われています。特に覚えておいてほしいのが、「警戒レベル4(紫色)」までに避難するということです。
〇警戒レベル3(赤色):危険な場所にいる高齢者などは避難
〇警戒レベル4(紫色):危険な場所にいる人は全員避難
〇警戒レベル5(黒色):すでに災害が発生している、または発生が迫っている状態
警戒レベル3や4は、「今すぐ災害が起こる」という意味ではありません。これから危険になる可能性があるため、避難する時間を確保した状態で発表されます。
一方、警戒レベル5は、すでに災害が発生している、または災害が迫っている状況で発表されます。もうすでに避難所に行くなどの避難行動をとることは非常に困難な状況であり、相対的に安全な場所へ避難するしかない状況なのです。
令和8年5月28日から始まった新しい防災気象情報については、志布志防災X第2回をご覧ください。
相対的に安全な場所への避難とは
〇大雨で浸水するおそれがある場合は、建物の2階以上へ移動する
〇がけ崩れのおそれがある場合は、がけから離れた部屋へ移動する
など、その場所で少しでも安全を確保するようにとる行動のことです。
ただし、こうした行動をとれば必ず安全というわけではありません。だからこそ、まだ移動できるうちに避難することが大切です。
自分がいる場所の危険性を確認しておきましょう
大雨が降ってから、「自分の家は大丈夫かな?」と考えるのでは遅いかもしれません。
普段から、「自分の住んでいる場所は、どんな災害の危険があるのか」を確認しておきましょう。
市が作成しているハザードマップを見ると、土砂災害や津波浸水想定などの危険がある場所を確認できます。そして、大雨のときにどこへ避難するのか、どの道を通るのかを、家族などとあらかじめ話し合っておくことも大切です。
志布志市のハザードマップは、「しぶしる<外部リンク>」で確認できます。
「みんなが避難していないから大丈夫」は危険です
最後に、ぜひ覚えておいてほしいことがあります。
それは、周りの人が避難していなくても、自分が危険だと感じたら避難するということです。
「近所の人がまだ避難していないから大丈夫」と考えてしまうと、避難するタイミングを逃してしまうことがあります。災害から自分の命を守るためには、最後は自分自身で判断して行動することが大切です。
もちろん、安全な場所にいる人まで無理に避難する必要はありません。自宅が安全な場所にあるのであれば、危険な中を移動せず、自宅で安全を確保することも立派な避難です。
「警戒レベル4までに、危険な場所から避難する」
このことを、ぜひ覚えておいてください。
これまでの志布志防災Xは、以下のリンクから確認できます。
気象防災アドバイザー・気象予報士 黒川晃






