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「私は詐欺被害なんて遭わない」
このように思っていても、誰もが被害に遭ってしまう可能性があるのが現代の特殊詐欺です。その手口は、日々巧妙化していて、毎年大きな被害が発生しています。
警察庁は、令和6年中の特殊詐欺被害について、認知件数は全国で2万件以上、合計被害額は721億円を超えることを公表しています。このうち鹿児島県は、被害件数が234件、被害金額が6億円以上であり、九州管内ではいずれも福岡県に次いで、2番目に多い状況です。
急速なデジタル化の一方で、身近に迫る詐欺被害を未然に防ぐために、私たちが気を付けるべきポイントを紹介します。
1つ目は、「うまい話はまず疑う」ことです。都合の良い話は、一度立ち止まって考えることが大切です。2つ目は、「個人情報は慎重に」ということです。3つ目は、「緊急には冷静に対応する」ことです。緊急性を装うことは詐欺の常とう手段です。周りに相談するなど、冷静な行動を心がけましょう。4つ目は、「市役所や金融機関を名乗る人から連絡があった場合、その連絡先が正しいものか確認する」ことです。心当たりのない内容や不審な内容の場合は、警察への通報、相談を行ってください。
もし詐欺被害に遭ってしまった場合でも、すぐに警察や消費生活センターに相談をしてください。早期に相談することで、被害を最小限に抑えることができます。
私は、詐欺被害撲滅には、「情報に敏感になること」と「疑う力を持つこと」が極めて重要だと考えます。自分自身と大切な人を守るためにも、ぜひこの機会に防犯意識を高めましょう。