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雨が降り出したと思ったら、いきなりの大雨や落雷。今年は、局地的な集中豪雨や落雷、突風といった激しい気象現象が全国各地で起こっています。
気象庁は9月2日に「異常気象分析検討会」を開催し、日本近海の海面水温が早いペースで上昇しているとし、長期的にみると大雨の頻度が増える、という見解を示しました。進む地球温暖化の影響で、梅雨前線の活動が活発な状態を維持したまま北上して、北日本でも西日本と同様の大雨が降りやすくなるとの研究結果もあり、日本中で大雨への警戒心を高める必要があるとし、異常気象の背景に地球温暖化がある可能性があると結論づけています。
本市の状況をみますと、過去30年の年間平均降水量は2457.9mmであるのに対し、今年の降水量は8月末時点で2317.5mmとなっており、平年を大きく上回る勢いで推移しています。特に、5、6、8月は降水量が多くなっており、梅雨のまとまった雨や記憶に新しい台風第10号による大雨も影響していることと思われます。
台風に関しては、地球温暖化の影響で大気の流れが変化すると上空の風が弱くなり、移動速度が遅くなるという気象庁の研究結果もあります。台風の停滞は、被害拡大の要因となります。
迫りくる異常気象から、市民の安全・安心な暮らしを守るため、迅速な情報発信、的確な判断による避難指示の発令を行ってまいります。各家庭でも、総合防災マップの確認や、非常時持出品の用意など、できる備えを進めていきましょう。