本文
これは、西郷隆盛の教えとされている「土こそ万物の母であり命の源である」から引用したものです。明治維新の中心人物として知られる西郷隆盛ですが、明治6年には陸軍教導団の生徒150人と、半農半学機関である「吉野開墾社」を設立し、吉野の大地を約40ヘクタール開墾しており、自らも生徒とともに鍬をふるっています。
その当時、生徒に「土こそ万物の母であり命の源である」、「力耕我を欺かず」と語り、人間は時として欺くが、力を入れて深く耕せば作物は決してその人を欺かないと教えており、生徒の多くはその後の北海道の開拓に貢献したと言われています。
この教えは、私たちが生活する現代社会においても通じるものと考えます。例えば食糧自給率です。日本の食糧自給率はカロリーベースで37%(令和2年度)であり、輸入している食料や飼料が高騰している現状を考えると、将来にわたって、自国の資源で持続可能な食料の安定供給を図るためには、農業分野における改革・改善が必要不可欠と考えます。
このような状況に対応・打破していくために、国も農林水産業生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現する「みどりの食料システム戦略」を策定しました。
私も改めて、10年先、20年先、50年先を見据えた市政を運営していかなければならないと強く感じました。