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九州初の公立夜間中学校「福岡きぼう中学校」の開校式、入学式が20日に開かれたとの報道を目にしました。
初年度の入学者は、30人とのこと。どのような方が入学されるのか、福岡市の説明を読んでみると、「学齢期を過ぎた人で、様々な理由で中学校の授業を十分に受けることができなかった人のための公立中学」との記載がありました。
入学者の中で最高齢の方は82歳。小学校2年生までしか学校に通うことができなかったそうですが、学校生活への希望で満ちあふれている様子でした。
この方によると、昨秋、きぼう中学校の学校説明会に参加した際は、約70年ぶりとなる学校生活への期待と不安で胸いっぱいだったそうですが、市の担当者から「他の生徒の希望になる」と背中を押してもらったそうです。今では、学校生活でやりたいことが次々と浮かんでくる様子で、一心に前を向く瞳の輝きが見えるようです。
「若い子たちには命を大事にしてほしい。生きていれば希望があると伝えたい」とのメッセージ。
入学に向け、一歩を踏み出す。様々な葛藤もあったことでしょう。
何歳になっても、前向きに思いをかなえていく人生は素晴らしいことだと思います。