#003 バタフライエフェクト

2021年10月12日

   

株式会社志布志新生社印刷(新生社グループ)

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 志布志市の広報紙「市報しぶし」は「水なし印刷」という技法で印刷されています。これは、株式会社志布志新生社印刷のSDGs目標達成の取組の一環です。

 広報紙の印刷を委託している株式会社志布志新生社印刷さんに「水なし印刷」を導入した理由を聞いてみました。

 

 企業としての活 動を行うだけでは無く、地域貢献や環境問題など様々な視点から活動を行う必要があると考え、また具体的に何をすれば良いのかを模索していました。そんなとき、東京で開催された展示会で、「水なし印刷」と出会いました。水なし印刷とは、刷版、印刷 時に有害な廃液を排出しない「水なし平版方式」という技術です。印刷物には、バタフライ マークの表示ができます。昨今の地球規模での環境に対する活動やCSR(企業の社会的責任)などにおいて、この技術を採用することで印刷物を通じて地域社会の環境保全に貢献できると考えたからです。

 

 

 

 

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出典:一般社団法人日本WPA

 

 


 各目標ごとに、SDGs目標達成の理由を少し掘り下げてみました。

 

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有機溶剤として、塗料や接着剤、印刷インキ等に使用されている「群発性有機化合物」のことをVOC(Volatile Organic Compounds)と言いますが、大気中に存在すると光化学スモッグの原因になるといわれています。VOCの発生を抑えることで、健康維持につながります。

 

         ※VOCによる身体への影響

          頭痛、めいまい、中枢神経、肝・腎機能障害、発がん性の影響

 

 

 

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カーボンオフセットを用いることで、地球温暖化の要因となる印刷物製造時のCO2排出量を削減することができます。

カーボン・オフセットは、私たちの活動により排出される二酸化炭素などの温室効果ガスの排出をまずできるだけ減らすように努力をした上で、それでも排出してしまう温室効果ガスの排出量を、他の場所での削減・吸収活動(削減・吸収量)により埋め合わせようという考え方です。

 

 

 

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「水なし印刷」を行うことによって、印刷・刷版工程で排出される廃液が、水質汚濁防止法の基準値を超えない。

強アルカリ性で、特別管理廃棄物に相当する現像廃液が出ない。

 

印刷・刷版工程の比較.pdf(204KB)

 

 

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湿し水を使わないことで、印刷機内部ローラー等の資材劣化を抑制し、長寿命化を実現することができます。

長寿命化.pdf(130KB)

 

 

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湿し水関連のメンテナンス項目は印刷品質維持に不可欠ですが、水なし印刷であればそれらのメンテナンスが一切不要な為、メンテナンス項目が簡素化します。

「水なし印刷」で「働き方改革」と「職場環境改善」につながります。

 

【改善例】        

労働時間の短縮 24時間稼働していましたが、「同じ人数」、「同じ設備」を利用しているのに16時間稼働に短縮されました。
人材育成・人材確保 技術習得項目が簡素化し、経験や勘に頼らなくても印刷出来る好環境を達成、入社後すぐにマニュアル通りに働ける
職場環境改善(現場) 印刷機の掃除が楽になった。工場環境が良くなった。
職場環境改善(人) 水の苦労から解放され、部署間異動も楽に。労働時間の短縮でオペレーターのストレスも軽減。


 

※一般社団法人日本WPAについてはこちら

 

 

 

 

 株式会社志布志新生社印刷さんに自社でのSDGs達成のための取組を聞きました。

 

 

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 我が社では、SDGsに繋がる様々な取組を行っております。たとえば、廃棄処分していた洋紙を包装している紙(ワンプ)を、社内で使う紙ファイルとして再利用しています。もちろん包材の再利用のために、折りしわ等や汚れなどがあります。それを分別し、型抜きをして作成します。すべて手作業になりますので手間はかかりますが、少しでも森林資源の有効活用やCO2削減に繋がればという思いから進めています。

 

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 他にも制作過程で不備のでたマグカップのプリント部分を研磨し、底に穴を開けて、小さな植木鉢として無償で提供しています。また、ペン立等にもアップサイクルできます。廃棄処分していたものに、新たな役割を持たせて有効活用することもSDGsに繋がるとの思いから取り組んでおります。これからも大きな事はできませんが、我々ができる持続可能な取組を続けて行きます。

 

 

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株式会社志布志新生社印刷さんの今後は・・・??


 

 

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 印刷業界は、昔から環境問題と関わってきました。紙を生産するために森林を伐採し、大量の燃料や電気が必要となりCO2を排出、水も大量に使うため環境に与える影響は大きく、 インキには、溶剤として使われる鉱物油に VOC と呼ばれる揮発性有機溶剤や重金属を含む ものが有り、人体への影響も懸念されていました。他にも廃液や排水、設備の動力や配送時 での CO2 排出など様々な環境負荷が存在します。しかし、現在ではリサイクルペーパー、 管理された森林から伐採された木材を使用した FSC 森林認証紙や間伐材紙、大豆インキに 代表される植物油インキの使用など、環境負荷を低減する取組も多数あります。はじめは、 環境保全に取り組む形での「水なし印刷」導入でしたが、生産性向上による作業時間の短縮 などの働き方改革に繋がり、VOC 排出の低減が進み、職場環境の改善も併せて進めるこ とができました。我が社では、今までのやり方を抜本的に変えるような大きな取組だけでは なく、紙や資材を変えるだけでも SDGsへ貢献できます。大切なのは、日々の様々な活動 の中で、小さな努力を積み重ねることが、持続可能な活動や成果を上げることに繋がると 日々取り組んでいます。そしてそれが社員の幸福に繋がると信じています。

 

 

 

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「水なし印刷」を用いて作られた印刷物にはバタフライロゴが掲載されています。

市報しぶしのどこにいるのか見つけてみてくださいね。

 


 

 

 

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お問い合わせ

企画政策課
地方創生広報戦略係
電話:099-472-1111